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180号 センターニュース | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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(1)

成 果 紹 介

成果紹介

応力負荷型単板磁気試験器の商品化 --- 1

微弱・特定小電力無線用高機能線条アンテナの 考案 --- 3

機器紹介

高速度カメラの活用について --- 4

事業報告

異物分析に役立つ!FT-IR 分析の基礎と実践セミナー を開催しました! --- 4

食品加工技術高度化研修会を開催しました! ---- 5

平成 28 年度技術研修事業 セミナー開催

-パッケージデザイン入門「包む」から見えてくること- 6

「ANSYS の概要紹介・操作体験セミナー」開催報告 - 6

大分県試験研究機関連携会議(交流・見学会)の 開催報告 --- 7 お知らせ

計量器(はかり)の定期検査のお知らせ --- 7

職務発明制度改正のお知らせ --- 8

応力負荷型単板磁気試験器の商品化

当センターでは、平成 25 年に電磁力担当が設置され、世 界トップレベルの次世代電磁応用機器開発の拠点として、県 内企業と磁気測定装置、発電機、医療機器、磁気センサ、溶 接機などの共同開発を行ってきました。

本稿では、モータやトランス等の基幹部材である電磁鋼板 の磁気特性や鉄損などの磁気特性を高精度かつ短時間に測 定できる応力負荷型単板磁気試験器(図 1)を(株)ブライテ ック(大分市)に技術移転し、同社から昨年 10 月に販売を開 始したので報告します。

図 1 応力負荷型単板磁気試験器

<背景>

電磁鋼板の磁気特性の測定は、モータ等の電気機器を設 計・開発する上で不可欠で、機器の性能に直結するだけでな く、適切な鋼種の選択と正確な磁気特性データの取得により 設計・試作回数の削減等が図られ、低コスト化に大きく寄与し ます。

一方、単板磁気試験器は、IEC(国際電気標準会議)や JIS (日本工業規格)で規格化されていますが、これによって測定 した磁気特性を基にモータ等の電気機器を設計しても、設計 値と最終製品との間で特性が乖離する問題が機器メーカから 提起されていました。この要因としては、規格化された試験方 法は、測定の正確性より再現性を重視していること、電磁鋼 板の応力に対する磁気特性の変化を考慮できていないことが 挙げられます。実際の電気機器の製造工程では電磁鋼板に 種々の応力が加わるため、磁気特性が著しく悪化することが 判明しています。

そこで当センターでは、より正確な磁気特性を測定可能な H コイル法を採用し、また実際の使用時を想定した電磁鋼板 へ引張または圧縮応力を負荷しながらの磁気特性が測定可 能な試験装置の開発を進めてきました。(特許第 5709695 号)

一方、ブライテック社は、ベクトル磁気特性可視化装置で 第 6 回ものづくり日本大賞九州経済産業局長賞を受賞するな ど、磁気測定装置の開発ベンチャーで商品化するにあたり、 応力負荷機構の自動化、測定速度の高速化、ユーザーイン ターフェースの改良を行い、高品位な装置を完成させました。

技 術 情 報 お お い た

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(2)

<応力負荷型単板磁気試験器の構成>

本試験器は、短冊状試料の一次元交流磁気特性を測定 するためのもので、図 2 のように(1)電磁鋼板の磁気特性を測 定するための複数のコイルとヨーク(継鉄)、電磁鋼板への応 力負荷機構を有する試験器と、(2)複数コイルの信号を整形・ 集録し、波形制御、応力値制御等を行う制御装置部から構 成されます。

図 2 応力負荷型単板磁気試験器の構成 <応力負荷型単板磁気試験器の特長>

標準規格では励磁電流法で磁気特性を測定しますが、本 装置はより高精度な測定が可能な H コイル法を採用し、さらな る高精度測定のために、以下の改良を加えています。 ・2 個の H コイルを試料上下に近接配置

・検出コイル B および H 間の位相誤差を補正し、高磁束密度 領域での鉄損を高精度に測定

・励磁コイル中央 100mm の均一磁場領域(±0.5%以下)での 測定

・B コイルの断面積(空隙補償量)を最小限に設計

また、電磁鋼板ユーザーの「実使用時を想定した応力負荷 時の磁気特性を測定したい」との声を受け、電磁鋼板長手方 向へ±100MPa までの任意応力の負荷機構を備えています。 表 1 に装置仕様を示します。

表 1 応力負荷型単板磁気試験器の仕様

<応力負荷型単板磁気試験器の機能性>

商品化にあたり、図 3 のようにユーザーインターフェースを一 新し、負荷応力設定を含むすべての測定条件設定を PC でお こない、B 波形、H 波形、B-H カーブなど測定データをリアルタ イムでモニタ表示し、測定状況を直感的にわかるよう設計し、 使い易くしました。

また測定プログラムの FPGA 化により、測定速度を 23 倍の 高速化に成功し、測定効率を高めました。

図 3 ユーザーインターフェース <応力負荷型単板磁気試験器の用途>

本試験器は、電磁鋼板以外にもアモルファス、パーマロイ、 ナノ結晶材といった新磁性材料の磁気特性測定にも利用され、 測定標準試験法であるエプスタイン試験器(IEC60404-2)や 単板磁気試験器(IEC60404-3)の上位機種として、材料選 定時の磁気特性比較やモータ設計時の正確な材料データベ ース作成などに利用されています。図 4 に磁気特性測定例を 示します。

図 4 磁気特性測定例

今回の商品化開発は、電磁応用機器開発の拠点として電 気機器産業界のニーズに応えるとともに、県内企業の電磁応 用技術力の強化とブランド力の向上につながりました。

(電磁力担当 池田 哲 [email protected]) 磁界強度検出方式 H コイル法、励磁電流法

試料サイズ W30mm×L280(305)mm ヨーク方式 縦型複ヨーク式

試料とヨークの接触力調整機構 応力負荷方式 空気圧調整方式

応力負荷範囲 ±100MPa

(3)

微弱・特定小電力無線用高機能線条アンテナの考案

手軽に使える微弱無線や特定小電力無線では電波が弱 く、通信距離は微弱無線で数 m~10m まで、特定小電力無 線で、規格や条件で異なりますが、30m~200m までです。 このため従来から通信距離拡大の強い要望があります。 一般にこれらの無線ではホイップアンテナや電線だけの簡易 アンテナが使われています。これらは無線機器のケース(筐 体 )や回路基板 に直接取 り付ける形態 であるので、機器自 体が発生 する電磁 ノイズの影響を受 け易く、また、感度(利 得)が偏る問題や、地表反射や障害物の影響を受け易い問 題があります。一方、無線機器から離して設置するダイポー ルアンテナやスリーブアンテナは、実際にはあまり利用されて いません。

この度、考案した線条アンテナ(図 1)は、ダイポールアン テナを基本とし、接地エレメントに沿って同軸ケーブルによる 給電ケーブルを配線し、アンテナ全体を1本の筒状ケースに 入れ、スリーブアンテナと同じ使い方ができるようにしました。 なお、この整合回路を図 2 に示します。

本 アンテナの構 成 では、送受信 に伴 いアンテナで励起 する 電力が給電ケーブルに漏れ、大きな損失となる課題がありま した。このため給電ケーブルにシュペルトップバランを設けア ンテナ中心周波数の信号をカットするフィルタとして働かせ、 給電ケーブル外部導体に誘起する発振を抑え、ダイポール アンテナ本来の性能を発揮できるようにしました。

一 方 、スリーブアンテナでは近 傍 の誘 電性材 料 による影 響を受け易い欠点があり、これに対し本アンテナでは給電エ レメントと接地エレメントを合 わせた全体 の長 さ(h)を厳密 に 中心周波数の電波の波長(λ)の二分の一とし、この課題を 低減させています。

図 3 に示す 315MHz 線条アンテナ試作品の試験結果で、 空中設置の VSWR 1.3 に対し、12mm ガラス密着では 1.5 で 僅 か に 増 加 し ま す が 、 ア ン テ ナ の 一 般 的 実 用 レ ベ ル VSWR 3 以下に対して十分低く、極めて良好です。

図 4 に同じ条件でのスリーブアンテナの例を示します。こち らは明らかに変動 が大きく、ガラス密着 では不十分 になりま す。これにより、本線条アンテナが近傍に誘電性材料(ガラ ス板や樹脂壁面など)があるなしに関わらず無調整のままで 期待した性能が得られることが確認できました。

・特許出願中(特願 2016-57715)

(電子・情報担当 幸 嘉平太 [email protected]

図 2 整合回路

図 3 線条アンテナ VSWR 特性 図 4 スリーブアンテナ VSWR 特性

図 1 考案した線条アンテナの概略図(上) 及び 中心周波数 315MHz 試作品 写真(下) 成果

(4)

高速度カメラの活用について

高 速 度 カ メラ を自 動 化 装 置 の 動 作 検 証 や 肉 眼 で は 確 認 できない瞬 間 的な現 象 の評 価 に役 立てませんか。

当 セ ン タ ー で は 、 高 性 能 な 高 速 度 カ メ ラ ( Vision Research 社 製 PHANTOM V1210)を平 成 23 年度 に 導 入 しました。6 年 前 の装置 ですが、現在 の最 新 鋭機 器 と比 べても性 能的 には見 劣りしない高性 能 な装 置 です。 今 年 度 は、受 託 研 究 事 業 では、県 内 企 業 が開 発 して い る IC 検 査 関 連 の 装 置 の 動 作 検 証 に 使 用 し 、 直 径 0.5mm、長 さ 5mm 以 下 のピンの挙 動 を観察 ・評 価 してい ます。また、「高速 度 カメラ出張 技 術 講習 会」の事 業 では、 半 導 体 関 連 や機 械 関 連 技 術 の分 野 などで活 用 していま す。

当 センターでは、機 器 だけを外 部 に貸 し出 すといったレ ンタル的 な業 務 は行 っておりませんが、出 張 型 の技 術 講 習 会 をとおして、高 速 度 カメラの特 性 や操 作 方 法 を習 得 していただく とともに、新 製 品 開 発 での問 題 解 決 や性 能 向 上 を支 援 しています。詳 しくは、「大 分 県 産 業科 学 高 速 度 カメラ」でネット検索 してください。

本 機 は競 輪(公益 財 団法 人 JKA)の補 助 により整備 しま した。

(機 械担 当 水 江宏 [email protected]

異物分析に役立つ!

FT-IR 分析の基礎と実践セミナーを開催しました!

11 月 17 日 に、本 年 度 、競 輪 (公 益 財 団 法 人 JKA)の 補 助 により導 入 した FT 赤 外 分 光 分 析 (FT-IR)装 置 のご 紹 介 を兼 ねたセミナーを開 催 しました。FT-IR は有 機 物 の 定 性 ・定 量 分 析 に用 いられ、センターでの利 用 の多 くが異 物 分 析 を目 的 としたものです。

センターでは平 成 23 年 度 より異 物 分 析 に関 するセミナ ーを毎 年 開 催 しており、今 回 は導 入 した装 置 のご紹 介 も 含 めてこれから FT-IR 分 析 を始 める方 や分 析 のコツを学 びたい方 を対 象 としたセミナーを開 催 しました。講 師 として サーモフィッシャー・サイエンティフィック株 式 会 社 より小 松 守 氏 をお招 きし、FT-IR の基 礎 や異 物 分 析 テクニックなど 実 例 を交 えてご講

義 いただきました。 また当 センターに 導 入 された装 置 を 使 用 して簡 易 異 物 分 析 ・多 成 分 ライ

ブラリ検 索 を行 うワークショップや、マッピング機 能 を用 いた 多 層 フィルム分 析 の実 演 などを行 いました。

今 回 は 19 社 35 名 の方 にご参 加 いただきました。随 時 、 機 器 利 用 や依 頼 試 験 、分 析 相 談 等 受 け付 けております のでどうぞご活 用 ください。

(工業化学担当 石井 さほ [email protected]

機器 紹介

事業 報告

受託事業での撮影の様子

切削加工現象の撮影

高速度カメラ

(5)

大分県産業科学技術センターニュース No.180 5

HLM-36LBC 第3回研修会の様子

予約申込先:大分県産業科学技術センター 食品産業担当 TEL 097-596-7101

食品加工技術高度化研修会を開催しました!

本年度第 2、3 回目の研修会は、「レトルト食品の製造技 術」をテーマに実施しました。

第2回の研修会では、おおいた食品産業企業会企画委 員・フーズテクニカルサービス 代表 弘蔵守夫 氏 を講 師としてお招きし、「食品殺菌の基礎」と題して、一般的な 用語から、レトルト食品の殺菌の強度を示すF値、殺菌条件 の設定等について丁寧に解説していただきました。参加者 から、「レトルトに関する細かいノウハウが聞けた」、「殺菌す るから大丈夫ではなく、原材料の管理から菌数を減らしてお くことが大切なことが理解できた」等の感想をいただくことが でき、殺菌だけではなく、衛生管理の意識改革にも役立つ 内容であったと考えています。

また、株式会社平山製作所福岡事務所課長代理 久 田幸広 氏に、おおいた食品オープンラボ(以下「オープン ラボ」という)に設置する「小型高温高圧調理殺菌装置(レト ルト機)」の紹介をしていただきました。

第3回目の研修会では、オープンラボで実際にレトルト機 を使用した実習を行いました。今回レトルト機で処理したの は、2 ㎝以内の角切りにした野菜等です。前処理(ブランチ ングの有無)や殺菌温度(同じF値でも殺菌温度・時間が異 なる場合)の違いによる野菜の色、味、食感の違いを体験し てもらいました。また、カレーをレトルト殺菌の前後で比較し、 実際に味がなじむまでの期間の必要性についても確認しま した。

当研修会は、地場食品産業の技術の高度化を図るため、 県内中小企業等を対象に各分野の専門家を講師として迎 え、食品産業に関連する時機に応じたテーマを選定してわ かりやすく解説することを目的とし、年 2~3 回程度開催して

います。来年度も研修会の内容が決まりましたらごホームペ ージ等でご案内いたしますので、多くの方の参加をお願いし ます。

(機器紹介)

今回設置した小型レトルト機は、 株式会社平山製作所HLM-36 LBCです。

芯温センサーで食品の内部温 度を測定し、F値を計算・表示、制 御することが出来ます。

オープンラボにあるそのほかの 既設の機器も、試作品製造等にご 利用いただけますので、おおいた 食品産業企業会ホームページを ご覧下さい。

↓アドレスはこちら

(http://oita-shokusankai.jp/openlab/)

(オープンラボ設置機器一覧)

製造関連機器 スチームコンベクション、急速冷凍装 置、フードプロセッサー、真空濃縮釜 殺菌、充填関

連機器

充填機、キャップ打栓機、 殺菌ボックス、温度ロガー 簡易評価機器 粘度計、pH メーター、糖度計、

酸度計

(食品産業担当 後藤良恵 [email protected]

事業 報告

(6)

大分県産業科学技術センターニュース No.180 6

平成 28 年度技術研修事業 セミナー開催

-パッケージデザイン入門「包む」から見えてくること-

近 年 、 商 品 パ ッ ケージやそのデザイ ン に つ い て の 相 談 が増加していること から、12 月 13 日に 企業技術 研修「 パ ッケージデザイン入門「包む」から見えてくること」を開催し、県 内 25 社 35 名の方にご参加ただきました。

セミナーでは、パッケージデザインの基礎として、「1.伝える 2.守る 3.魅せる」の3つのキーワードにポイントを置き、具体 的な事例を示し解説を行いました。自社のカラーやブランド、ロ ゴマークなどから得られる「イメージ」や「色」の重要性、パッケ ージデザインの外装デザインのみならず、衛生面や耐久性の 面から考慮するべきこと、様々なジャンルの商品を実際に手 にとり、「らしさ」を魅せるためのデザインの工夫点などについて 学んでいただけたと思います。

この研修に参加いただいた企業の方々からは、パッケージ デザインも含めた商品開発において「企業が注意すべき点や 企業側がデザイナーとパッケージデザインを検討する際の心 構えなど、リアルな現場の声が聞けたことがよかった。」、「実 際の商品を使ったマッピング例などが興味深かった。」、「次回 があれば参加したい。」等の感想をいただくことが出来ました。

また、実際にセミナーの中でパッケージデザインの実践的な部 分をワークとして行ってみたいという声も多く、次回の開催時に は実践的なワーク等も盛り込んだプログラムを検討しておりま す。

今後も引き続き、県内企業のデザイン、商品開発等のご相 談をお待ちしておりますので、お気軽にセンターをご利用くださ い。

(製品開発支援担当 荒木 あゆみ [email protected]

「ANSYS の概要紹介・操作体験セミナー」開催報告

11月25日(金)に「CAEソフト『ANSYS』の概要紹介・操作 体験セミナー」を開催し、県内の9社16名の方々にご参加い ただきました。CAEとはCADモデルを用いて、コンピュータ上 で構造・伝熱・流体等の事象をシミュレーションする技術・ツ ールの総称で、ものづくりにおける設計・試作・品質管理に広 く活用されています。センターでは平成27年度に競輪(公益 財団法人JKA)の補助を受け、汎用CAEソフト「ANSYS」を導 入しました。

今回のセミナーで はサイバネットシス テム株式会社より 講 師 を お 招 き し 、 ANSYS の 概 要 や 活用事例について の講義の後、実際

にソフトを用いた解析例題の演習が行われました。参加者の 皆様は時間が不足するほど熱心に取り組まれ、「操作体験 でANSYSがどのようなものかよく理解できた」、「自社の製品 開発にも応用できそうだ」等のお声をいただき、大変好評でし た。当センターに導入されているANSYS(構造解析システム) は開放機器として外部の方がご利用可能です。ご興味がご ざいましたら、ぜひお問い合わせ下さい。

(金属担当 清水 慎吾 [email protected]

事業 報告

事業 報告

色が人に与えるイメージ例

(7)

大分県産業科学技術センターニュース No.180 7

大分県試験研究機関連携会議(交流・見学会)の開催報告

大 分 県 試 験 研 究 機 関 連 携 会 議 では、県 内 の異 分 野 公 設 試 験 研 究 機 関 (大 分 県 衛 生 環 境 研 究 センタ ー、大 分 県 産 業 科 学 技 術 センター、大 分 県 農 林 水 産 研 究 指 導 センター)が総 合 的 かつ有 機 的 な連 携 を図 るため、①研 究 員 の交 流 、意 見 ・情 報 交 換 の推 進 、② 職 員 の資 質 向 上 及 び企 業 、団 体 に向 けた合 同 研 修 会 の開 催 、③試 験 研 究 成 果 の普 及 にかかる合 同 研 究 成 果 発 表 会 への参 加 、④試 験 研 究 機 器 の相 互 有 効 活 用 の推 進 、⑤研 究 の連 携 の推 進 、⑥その他 試 験 研 究 の振 興 に必 要 な事 項 について、平 成 22 年 度 から 活 動 を行 っています。これまでに、「ICT を活 用 したイチ ゴ栽 培 」、「牛 体 温 監 視 システム」の技 術 開 発 等 にも 取 り組 み、県 内 の生 産 者 や企 業 へ技 術 移 転 を進 めて います。

これらの成 果 を下 支 えする連 携 の芽 出 しには、研 究 員 相 互 の交 流 や情 報 交 換 が必 要 不 可 欠 であることか ら、今 年 度 第 5 回 目 となる本 会 議 において、当 センタ ーを会 場 とした交 流 ・見 学 会 を 2 月 21 日 (火 )に開 催

しました。約 50 名 の研 究 員 が参 加 し、各 機 関 の業 務 概 要 紹 介 の後 、製 品 開 発 支 援 、電 子 ・情 報 、電 磁 力 、 機 械 、金 属 、工 業 化 学 、食 品 産 業 の各 分 野 の設 備 を 見 学 しました。また、企 画 運 営 、研 修 交 流 、研 究 調 査 の各 ワーキンググループに分 かれ、意 見 交 換 や情 報 交 換 を行 いました。

(企画連携担当 高橋芳朗 [email protected]

計量器(はかり)の定期検査のお知らせ

製 造 ・修 理 時 に検 定 に合 格 した計 量 器 でも、使 用 して いる間 に誤 差 が生 じる場 合 があります。そこで、計 量 法 で は適 正 な計 量 の確 保 を図 るため、取 引 や証 明 に使 用 され る計 量 器 の検 査 を定 期 的 に行 うよう義 務 付 けています。

● 計 量 器 ( は か り ) の 定 期 検 査 ( 計 量 法 第 19 条 )

お店 、工 場 、病 院 、学 校 等 で取 引 や証 明 に使 用 されて いる「はかり」(質 量 計 )を計 量 法 に基 づき、2 年 に 1 回 、検 査 を行 っています。

(1)集 合 検 査

検 査 日 時 、検 査 場 所 等 を県 報 の公 告 により、受 検 対 象 者 に周 知 して一 定 の場 所 (公 民 館 等 )に集 めて行 う検 査 です。

(2)所 在 場 所 検 査 (特 定 計 量 器 検 定 検 査 規 則 第 39 条 ) 運 搬 が著 しく困 難 で、知 事 の指 定 した集 合 検 査 場 所 に 持 ち込 むことができない等 の場 合 、検 査 員 が計 量 器 の所 在 場 所 へ出 向 いて行 う検 査 です。検 査 手 数 料 以 外 の費 用 (旅 費 )が必 要 になります。

(3)計 量 士 による代 検 査 (計 量 法 第 25 条 )

計 量 士 が計 量 器 の所 在 場 所 に出 向 いて行 う検 査 です。 受 検 者 は「計 量 士 による代 検 査 を行 った旨 の届 出 書 」を

提 出 すれば、知 事 の行 う定 期 検 査 が免 除 されます。費 用 は、計 量 士 にご確 認 ください。

●平成 29 年度の定期検査(集合検査)日程

実施の区域 実施の期日

(実施期間中の土・日・祝日を除く) 由布市 H29年 5月16日(火)~ 5月19日(金) 豊後高田市 H29年 5月23日(火)~ 5月30日(火) 日出町 H29年 6月 6日(火)~ 6月 7日(水) 宇佐市 H29年 6月12日(月)~ 6月21日(水) 中津市 H29年 7月 3日(月)~ 7月20日(木) 姫島村 H29年 9月 1日(金)

国東市 H29年 9月 4日(月)~ 9月 8日(金) 杵築市 H29年 9月11日(月)~ 9月15日(金) 別府市 H29年10月16日(月)~10月30日(月)

○大分市の区域については、特定市である大分市長が定期 検査を行いますので、大分市役所にお尋ねください(商工 労政課計量担当班 Tel.097-537-5625)。

○各検査会場は、検査開始の約 1 ヵ月前に決定します。 ○初めて受検を希望する方は電話でお尋ねください。

(計 量 検 定 担 当 麻 生 洋 美 Tel.097-596-7102)

事業 報告

(8)

大分県産業科学技術センターニュース No.180 8

(原始使用者等帰属が適用される規程例)

職務発明については、その発明が完成した時に、会社が 発明者から特許を受ける権利を取得する。(ただし、会社が その権利を取得する必要がないと認めたときは、この限りで ない。)

(原始使用者等帰属が適用されない規程例)

会社が職務発明に係る権利を取得する旨を発明者に通 知したときは、会社は、当該通知の到達時に、当該職務発 明に係る権利を取得する。

職務発明制度改正のお知らせ

社 内 に職 務 発 明 に関 する規 程 を設 けていますか? 知 的 財 産 紛 争 は、大 手 企 業 特 有 の問 題 だと思 ってい ませんか?

ひとたび知 的 財 産 紛 争 になれば、製 品 やサービスの供 給 が止 まりかねず、特 に 中 小 企 業 に とっては、経 済 的 に 重 大 な影 響 が生 じるおそれもあります。また、近 年 では、 従 業 員 の発 明 (職 務 発 明 )を巡 って、青 色 発 光 ダイオー ド事 件 、オリンパス事 件 など、会 社 と従 業 員 が争 う例 も少 なくありません。

平 成 28 年 4 月 1 日 から職 務 発 明 制 度 が改 正 されま した。主 な改 正 内 容 は、以 下 の 3 点 です。

①特 許 を受 ける 権 利 について 、契 約 や 勤 務 規 則 の 定 めにより、原 始 使 用 者 等 帰 属 を選 択 することが可 能 となる点

②発 明 者 の受 ける報 酬 は「 相 当 の利 益 」として金 銭 以 外 も可 能 となる点

③「相 当 の利 益 」の基 準 決 定 の考 慮 事 項 について、経 済 産 業 大 臣 がガイドラインを公 表 する点

①の改 正 内 容 は、改 正 前 と同 様 の予 約 承 継 (図 1)と いう選 択 肢 に加 えて、原 始 使 用 者 等 帰 属 (図 2)という新 たな選 択 肢 が設 けられました。ただし、原 始 使 用 者 等 帰 属 を する に は、 使 用 者 は、 契 約 や 勤 務 規 則 そ の 他 の 定 めにより、あらかじめ使 用 者 に特 許 を受 ける権 利 を取 得 さ せることを定 める必 要 があります。

②の改 正 内 容 は、発 明 者 が受 けることのできる報 酬 が、 「相 当 の対 価 」から「相 当 の利 益 」と変 更 されました。この 変 更 により、発 明 者 の報 酬 を金 銭 に限 らず、昇 進 や留 学 の機 会 の付 与 など、金 銭 以 外 の報 奨 等 といった経 済 上 の利 益 、またはこれらと金 銭 とを組 み合 わせられるように、 「 相 当 の 金 銭 そ の 他 の 経 済 上 の 利 益 ( 相 当 の 利 益 ) 」 と 変 更 されま した 。これ によ り 、 発 明 者 の 利 益 の 保 護 が 図 れるとともに、企 業 戦 略 に応 じ た柔 軟 なインセンティブ施 策 を講 じることも可 能 となりました。

③の改 正 内 容 は、発 明 者 の受 ける報 酬 の内 容 を決 定 するための手 続 きについて、経 済 産 業 大 臣 が指 針 「ガイド ライン」を定 めて公 表 することが明 文 規 程 されました。この 指 針 「ガイドライン」では、「相 当 の利 益 」の内 容 を決 定 す るための基 準 の策 定 に際 して、使 用 者 等 と従 業 者 等 との 間 で行 われる協 議 の状 況 、策 定 された当 該 基 準 の開 示 の状 況 、相 当 の利 益 の内 容 の決 定 について行 われる従 業 者 等 からの意 見 の聴 取 の状 況 について、どこまで丁 寧 な手 続 きをとったら適 正 といえるか、といった適 正 な手 続 きの程 度 を具 体 的 に記 載 して明 らかにしています。

なお、当 センターでは、この改 正 内 容 の周 知 や職 務 発 明 の規 程 に関 して各 企 業 がどのような対 応 が必 要 になる のかを知 っていただくために、3 月 3 日 に職 務 発 明 制 度 セ ミナ ー を 開 催 しま し た。セ ミ ナ ー 当 日 は 、 特 許 庁 総 務 部 企 画 調 査 課 よ り法 制 専 門 官 足 立 昌 聰 様 を お 招 き し て職 務 発 明 制 度 の 改 正 とそのガイドラインのポイント につ いてご講 演 いただいたほか、工 業 用 ・家 電 用 ブラシメーカ ーの株 式 会 社 コーワ 代 表 取 締 役 社 長 服 部 直 希 様 より社 内 で取 り組 まれている戦 略 的 な 知 財 の 構 築 とアイ デア提 案 制 度 などについてご講 演 いただきました。

(企 画 連 携 担 当 甲 斐 豪 [email protected]

技術情報おおいた 〔大分県産業科学技術センター ニュース〕 No.180 発行 2017 年 3 月 13 日 〒870-1117 大分県大分市高江西 1 丁目 4361-10

大分県産業科学技術センター 企画連携担当 Tel. 097-596-7101 E-mail:[email protected]

お知 らせ

図 1 原始従業者等帰属 (予約承継)の場合

参照

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